全世界が米FOMC会合結果に注目

[2015年12月15日]

米ドル相場は97でサポート見られる

(USD 米ドル)

ECBの追加緩和が予想を下回り、米ドル為替指数は100以上の水準から急落するも、近日回復へ。チャート上、97が米ドル為替指数の重要なサポートラインとなっており、もしサポートラインを死守できれば、指数は再び100の大台を試みる可能性あり。もし米FRBがこの先の利上げペースが緩やかであると明確に宣言できるのであれば、米ドル弱勢の可能性が高まり、米ドル弱勢となれば世界の株式相場にとって有利となろう。

原油価格はリーマンショック後の低水準に進行へ

(WTIC 原油先物)

OPEC（石油輸出国機構）は総会後も減産を見送り、加えて今月中の米利上げの可能性の高さから、原油価格は40ドルの大台を陥落し、8月以来の低水準を割り込んだ。供給が需要を上回り、また世界的な需要低下の影響を受け、原油価格の下落は終わりが見えそうもない。今後リーマンショック後の09年の低水準を試みる可能性。

金価格は下降トレンドで推移

(GOLD 金相場)

原油価格が引き続き底値をさぐるほか、金価格にも下落の波が現れている。世界でインフレ率が低水準であることと、今月中の米利上げの可能性の高さから、金相場はこの先更に下落する可能性が懸念される。下降トレンドを上方突破できなければ、金相場はさらに下落の波が続くだろう。