- テンガードホールディングスリミテッド
スタッフコラム
[2017年10月19日]
今年に入ってから、香港株式市場は着実な上昇トレンドを形成し、ハンセン指数が「大時代」の最高値を突破後、多くの分析上でハンセン指数の年末予測が調整され、指数が30, 000ポイントへの上昇を試みる可能性があると予想されている。今年の香港株式市場は好調なパフォーマンスとなっており、その最たる要因は改めて肯定の評価を得られたことにほかならない。ここ数年、中国本土の経済成長ペースの鈍化が足かせとなり、香港株式市場はずっと過小評価であった。しかし今年に入り、中国本土経済が徐々に好転の兆しが見られるようになり、加えて企業業績もおおむね市場予想を上回ったこともあり、ようやく香港株式市場はマイナス情緒を払拭。ハンセン指数の上昇幅は世界的にも最もパフォーマンスの良いマーケットとなっている。
まだハンセン指数は史上最高値と比べるとまだ距離があるものの、香港株式市場の時価総額はすでに最高値を更新しており、近年継続して銘柄数が増加していることが指数よりも時価総額が先に高値更新を招く主な要因となっている。事実上、近年の香港株式市場は毎年、新株発行による資金調達総額が世界トップ3に入っており、香港株式市場が非常に強い資金調達能力と競争力を備えていることが明らかだ。また中国本土企業による香港での継続した新株発行が後押しとなり、香港株式市場の時価総額はより一段と高値へ押し上げられる見込みがある。その他に、香港証券取引所が打ち出している改革案も、より多くの企業に対し香港での上場を促すことができる有利なものとなっている。従来、毎年第4四半期は上場のピークシーズンで、よほどのことがない限り、香港株式市場は今年も新株発行による資金調達総額において世界トップ3入りとなるだろう。
香港株式市場の今年のパフォーマンスは突出しているが、すべての株式がくまなく好成績であるわけではない。好調なセクターには自動車関連、本土不動産関連、通信用機器・設備関連株などが含まれるが、鉄道や環境保護関連株は明らかに見劣りする。株式の動きは「強者はより強く、弱者はより弱く」の道理を物語っており、グローバルな投資において、上述の現象は頻繁に現れることだ。市場相場が反転しない限りは、投資家はまず強気銘柄を選ぶべきであろう。一般的に、弱気銘柄はマーケットが間もなく調整基調になるという段階前に遅れてようやく追うことができる。つまり、弱気銘柄が一日で力を発揮することはなく、マーケット全体で大型の調整が発生する可能生は高くないと言える。
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