欧州市場は懸念多く、ベネズエラでは政変

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欧州市場は懸念多く、ベネズエラでは政変

[2019年1月31日]

ドイツ製造業PMIは好不況の分岐点50割れに

最近のドイツの経済指標によると製造業PMI(購買担当者指数)が好不況の分岐点50を割り込み49.9となった。イギリスのEU離脱問題が不確定要因となっている状況で、マーケットではこの先数週間でイギリスの進展によってもたらされる衝撃に備えなければならない。チャート上から、ここ数週間で指数が上昇しているものの、上値抵抗線は依然として下降から転じておらず、なおかつデッド・クロスもすでに形成している。もしこの先再び変動があれば、抵抗線11,300ポイント、支持線10,500ポイントとなる見込み。

 

フランスは景気減退に直面か

フランスは2016年以降初めてGDP成長率が前期比で鈍化。過去に2度鈍化したのは2008年と2015年の経済危機の時期だった。チャート上、指数はすでに2つのデッド・クロスを形成しており、この先は比較的大きな経済圧力を受けると見られる。短期では4,600が支持線に、5,000が重要な上値抵抗線となる。

 

ベネズエラの政変

ベネズエラは先週クーデターが発生。そして、アメリカは公に野党指導者の就任を支持した。ベネズエラは輸出石油機関(OPEC)の一員として、大量の石油を米国に輸出している。ワシントン政府が最終的にベネズエラへの制裁を決定した場合、OPECの現在の生産削減計画における原油供給がさらに削減され、その結果原油価格を押し上げることになるだろう。この先原油価格は1バレルあたり56ドルで抵抗にあうと見られる。この水準を突破すれば、1バレルあたり60ドルまで上昇すると予想される。

テンガード ファンドリサーチ アナリスト ウィニー・リョン

ウィニー・リョン

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