世界の市場は未だ弱勢局面脱せず

[2015年9月29日]

ギリシャ株式市場の弱勢変らず

（ATGアテネ株式総合指数）下降通道＝下降トレンド

ギリシャ総選挙の結果、チプラス氏の勝利で続投が決まった。政局が明らかになりつつあるものの、ギリシャの長期的先行きは依然として解決の難しい債務問題が重石となる。チャートでは、ギリシャ株相場に依然下降トレンドが示され、ギリシャの今後の相場に対し市場からの信頼感が不足していることが反映されている。

米ドル高へ転じショック起こるか

（USD 米ドル）下降通道＝下降トレンド

米国がいつ利上げとなるか不明であるものの、利上げ予測からのサポートを受け、米ドル為替指数は最近再び強勢へ転じて下降トレンドを上方突破。短期見通しでは97を試み、ひいては98を試みる可能性もあり。ドル高はその他の通貨の弱化を反映しているため、もしこの状況が続けば、世界の金融市場で再び大きなショックが発生する恐れあり。

インド株反発も抵抗力

（BSE インドボンベイSENSEX指数）下跌裂口＝下方窓明け

インド株は9月に低水準から著しい反発をするものの、指数は26,500ポイントで抵抗力あり。少し前の下落の動きで、インド株は２つの下方窓明けを残しており、今後窓埋めを終えて続伸できなければ、なお弱勢にとどまることになろう。