米FOMC会合結果に期待

[2015年12月8日]

香港株の短期で低迷つづくか

(HSI 香港ハンセン指数)

香港株式市場は上下変動が続き、投資家の次の動きは現在米FOMC会合の結果待ちとなっている。10月末からハンセン指数は下落トレンドを形成し、現在も下降トレンド内で推移。短期見通しでは、新たな材料が出るまでこの動きが継続すると予想。

米利上げ予測が米ドル高をサポート

(USD 米ドル)

米FRBイエレン議長の発言で、利上げ実施日到来の期待感が示され、この発言はFRBが今月中に利上げを行う可能性が非常に高いことを意味する。米利上げへの期待感から米ドルは上昇傾向のサポートを得ており、米ドル為替指数は100の大台を試みる。米ドル上昇は新興市場国の株式相場に圧力をもたらす可能性があり、米国企業の利益も米ドル強勢による圧力を受けると見られる。

原油価格は低迷からの抜け出し困難

(WTIC原油先物)

米ドル強勢に加え、世界的な経済鈍化が需要にダメージを与える中、原油価格は弱勢が続く。40ドルが原油価格の重要なサポートラインとなるが、もし陥落となれば、その後9月の底値を試みるだろう。原油価格が低迷する中、世界的にインフレ率が低水準を維持すると見られ、インフレが抑制される環境は、主要な中央銀行による量的緩和政策の継続に有利となるだろう。