恩恵受ける新興国市場

[2016年9月8日]

ブラジル株は安定、59000が重要ポイントに

（BVSP ブラジルボベスパ指数）

ブラジル株は今年の上昇幅が50%を超える。先週は59000ポイントの抵抗線から反落しているが、RSIが割高ゾーンに入った後の正常なテクニカル調整によるものであるだろう。今後は59000で底固めできるかどうかが重要ポイントに。もし突破できれば、その先さらなる上昇が見込めると予測。しかし、投資家が注意すべきは、米FRBによる利上げ予想が最近過熱しており、もし利上げとなれば、新興国市場からの資金流出が起き、株式市場に圧力をもたらすことになろう。

インド株また高値に挑戦か

（BSEインド・SENSEX指数）

インド株は今年着実に上昇トレンドの中を推移しており、株価が何度も今年の最高値を更新している。テクニカル分析上、3本の移動平均線はいずれも上昇しており、RSIも強気のシグナルであるため、再び高値へ挑戦の可能性あると予想。上値抵抗線は29000ポイントに。

ロシア株は調整基調で推移

(RTSI ロシアRTS指数)

ロシア株は今年4月に950ポイントを突破後、870から1000ポイントのレンジで調整基調の動き。今週の原油価格下落の影響を受け、株価相場でも売り圧力が見られる。この先もし下落が100週線を割れば、引き続き下落相場になる可能性があると予想。下値支持線はしばらく100週線に、上値抵抗線は1000ポイントとなる。