好材料による期待感から株式市場上昇へ

[2019年6月26日]

香港ハンセン指数

指数は先週のニュースがマーケットで好材料視されたことが影響し、上昇トレンドの動きの中、窓開け上昇となった。その後も数日出来高が続き下落せず、マーケットでは今週の米中最交渉への期待感が大きいと見ており、上昇トレンドを押し上げている。もしG20後に米中関係が緩和するかプラスの進展があった場合、上昇の見込みは30,000ポイントでやや強い抵抗あり。もしプラスの進展がない場合、100日移動平均線が支持線となるだろう。

米国株

チャートによると、指数は2018年の高値に再到達。今回好材料が出たことが影響し、歴史的重要ライン27,000ポイントでやや強い抵抗あり。もし米中がG20の後で合意に至れば、抵抗線を上昇突破する動力を提供し、より強い支持線とすることができるだろう。これに反して、もし会談が現状よりも悪化する局面となれば、指数は下落し50週線がやや堅固な支持線となる。

金価格

指数は市場のリスク回避情緒が高まる環境下で続伸し、先週2016年以来安定していた高値を上方突破した。テクニカル分析上、RSIはすでに買われすぎゾーンに入っており、短期で小幅な調整基調となろう。しかしマーケットにおける不確定要因が明らかになるまで、金価格は1,360ポイントがやや強い支持線となる。

テンガードファンドリサーチアナリスト　ウィニー・リョン

ウィニー・リョン