2021年の展望

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2021年の展望

[2021年1月4日]

2020年、世界は新型コロナウィルスと戦いながら金融緩和がもたらした資産価格のインフレを享受した一年を過ごすなか、米国株が10日以内に4回もサーキットブレーカーが発動したことや、米連邦準備制度理事会(FRB)による前代未聞の「無制限緩和」の実施、各地で新型コロナウィルスの感染者数が増加し、多くの株式市場で指数が最高値を更新するなど、多くの初の出来事を体験しました。世界各地の中央銀行で救済策が尽きた今、2021年における他の手段はあるのか、経済見通しはどうなっていくでしょうか。

金利は上昇し、流動性が引き締まっていきます。米国10年債利回りは今年7月以来の低水準から反発し、1%に迫る勢いで推移しています。2023年まではFRBの利上げペースが加速するとの市場予測を反映しており、2021年には1%を回復すると予想されています。また、前回12月のFRB会合からの2021年の見通しによると、ワクチンの普及で景気は楽観的となり、FRBが早期に利上げを行う可能性があります。流動性が逼迫した場合、債務不履行となる企業が大幅に増加するため、企業のキャッシュフロー比率も銘柄選択の際の重要な基準の一つとなるでしょう。

貴金属では銀と銅がアウトパフォームとなっています。銀と銅は経済パフォーマンスのシグナルであり、2020年は両方とも金相場をアウトパフォームし、年間累計でそれぞれ45.8%、26.69%の上昇幅となっています。まず、銀と銅は工業製品であり、中国が世界の需要の半分を占めています。2020年中国は率先して疫病の流行を抑え経済を回復させたことから、世界の工場として、自然と銀と銅の需要が増えています。また一方で、中国政府やバイデン次期米政権は、二酸化炭素(CO2)排出量の削減や、新エネルギーの利用を提唱しており、新エネルギー車や太陽光発電、風力発電所の建設に大量の銀や銅が必要となります。そのため、今後1~2年は銀や銅の価格が継続して上昇するとみられます。

ハンセン指数が3万ポイント台の大台を目指して高騰し、香港株はまさに「春」を迎えようとしています。新型コロナの影響を受けて、2020年のハンセン指数は2万9000から2万1000ポイントまで下落し、未だに回復せず、世界の主要指数を下回っています。多くの新経済銘柄がコロナ禍で恩恵を受けていたにもかかわらず、構造が保守的なハンセン指数はそれを反映することができませんでした。幸い、ハンセン社はタイムリーに状況を反映し、下半期には新経済株が相次いで「ブルーチップ」となり構成銘柄に。ハンセン指数は新旧経済銘柄がつないだ上昇で下半期に2万7000ポイントを回復しました。香港証券取引所は李小加(チャールズ・リー)最高経営責任者(CEO)退任後の時代に突入し、中国株の香港回帰上場に向けた加熱が止まらない状況となっています。また、今年の中国本土から香港への南下資本の純流入額は、過去3年間の流入額の合計に近いものとなっています。人民元の切り上げや香港株の「本土化」が進む中、香港資本市場には今後も南下資本や外資の流入が続くとみられています。

2021年に入ると、ワクチンが世界中に普及し、各国政府の注力は、新型コロナとの戦いから経済復興へ転換し、雇用、債務、GDP、国同士の経済協力の活性化が焦点となります。株式市場では、すべての銘柄が再評価され、ファンダメンタルズが見直されていくこととなるでしょう。

メリー・ウー

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