香港ハンセン指数は反発するが弱く、まだ最後の下落は来るのか?

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香港ハンセン指数は反発するが弱く、まだ最後の下落は来るのか?

[2022年12月21日]

香港ハンセン指数

大手外資系銀行が再びハイテク銘柄に強気になったことや、ジャック・マー氏が出国禁止になったという噂が打ち破られたことで、香港ハンセン指数は、モメンタムが上昇し、年初来の安値である23,681.44ポイントから反発。しかし、同時に、取引高は低く、9月の最高値を突破することなく、26,200ポイントで抵抗ラインが見られ、下降トレンドとなり、再び10日移動平均線を突破して、サポートを探っている。ハンセン指数の23%を占めるATM(アリババ集団 Alibaba、テンセント Tencent、美団点評 Meituan)では、月末に再び純流出が発生しており、これが指数の好転の重要な要因の一つとなっている。ハンセン指数が1,200億ドル程度の取引高を維持している場合は、25,200~26,000の狭いレンジで動き、新しいニュースを待ってからハンセン指数の方向性を決めることになろう。

金は昨年史上最高値を記録したが下落、テクニカルでは、トライアングルを形成し、1年超を経過。最近ボラティリティーが縮小し、3本の移動平均線に近づいてきたことで、金価格はこのパターンを抜け出し、新たな方向性を示すことに。今後は上昇するのか、それとも、下落するのか?世界的なインフレが猛威を振るう中、すべての資産クラスで大幅に価格が上昇。反インフレツールとしての金価格は、今年は比較的静かに推移したものの、今後の金価格は遅れて上昇するかもしれない。

反対に、連邦準備制度理事会(FRB)が債券購入プログラムの縮小を開始する。また、深刻なインフレにより利上げのペースを2022年後半に前倒しする可能性があることなどから、米ドル高のサポートとなろう。その結果、米ドルと負の相関関係にある金は弱くなる可能性が高い。 現在の金価格の局面は変化する可能性があり、その方向性は市場が経済の先行きをどのように解釈するかにかかっている。

米国2年債利回り

債券購入の縮小開始が近づくにつれ、米国の短期債券利回りは急速に上昇し、100週平均線の0.5%にあり、国債の売り圧力が高まっている。同時に、現在の0.50%という水準は、2022年後半の米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げにやや反応。FRBは高インフレと景気後退のジレンマに直面している。11月初旬の米国連邦公開市場委員会(FOMC)議事録では、債券購入額の削減が発表されることがすでに予想されている。もし、タカ派に転じれば、投資家がリスクヘッジとして短期国債を売り、長期国債を買う動きがさらに強まる可能性がある。今後は、100週平均線を超えて上昇することが予想され、逆は0.3~0.5%で足元を固まるであろう。

 

メリー・ウー

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