新興国市場は収益好調際立つ

[2017年3月2日]

ブラジル株は高値探りが続く

(BVSP ブラジル・ボベスパ指数)

ブラジルの株価指数は今年11%近く上昇し、パフォーマンス好調に。テクニカル分析上、今週のRSIが割高ゾーンに接近し小幅に調整下落が現れている。しかしその他のデータはなお強勢が示されており、依然として指数は高値を探る傾向にある。だが投資家は、米FRBが3月に利上げを実施した場合、新興国市場から資金が引き上げられ、ブラジル株式市場に対しマイナスダメージが発生する恐れに注意。

ロシア株の調整基調は終盤へ

(RTSI ロシアRTS指数)

ロシア株は割高となった後、4週連続で小幅下落となり、1200ポイントの抵抗線を突破できず。テクニカル分析上、MACDでは週足でデッド・クロスが現れており、短期で調整基調が続くと推測。しかし指数下方に支持の見込める移動平均線が多く、小幅下落の中で支持線を得てある程度反発する可能性あり、上値抵抗線は1,200ポイントに位置

インド株は強勢続く

(BSE インドボンベイSENSEX指数)

インド株は年明けから反発が続いており、パフォーマンス好調に。テクニカル分析上、MACDヒストグラムもプラス圏で拡大しつつ、RSIも強めであることから、反発動力が依然充分であると示されており、もし29,000ポイントの抵抗線を突破できれば、その後続伸し29,500ポイントの高位に挑む見込みあり。