- テンガードホールディングスリミテッド
スタッフコラム
[2021年5月5日]
香港ハンセン指数
香港ハンセン指数は4月全体で1.22%上昇し、おおむね横ばいで推移した。指数とこれまで強かった銘柄も50日移動平均線に接してきており、当面は上昇する勢いにかけている。100日線が下値支持線となり、3月25日に27,505.08ポイントの安値をつけたものの、ローソク足の陽線が出て反発。50日平均線と100日平均線の間を上下、2つの平均線が狭まるにつれてボラティリティーが縮小している。3月以降に取引高が縮小しているのは、連休の影響もあるが、市場の方向性が定まらず、投資家の様子見も原因の一つ。4月は第1四半期の業績発表があり、今後の市場動向を先導するだろう。5月は、原材料メーカー関連株のサプライズに注意が必要なほか、電子機器製造銘柄や自動車銘柄が粗利益の減少によって、マーケットによる評価が改められる可能性がある。また、中国本土の上海総合指数が100日平均線で安定するかどうかにも左右され、中国からの資金が香港株に戻ってくる流れになれば、ハンセン指数を上向きに導くことになる。今後、ハンセン指数は29,500で安定できれば30,000への回復が望める。そうでなければ100日平均線を割り込み、下値支持線は27,400付近になるだろう。
米ドル指数
米ドル指数は93.47まで上昇した後、50週線に阻まれ、再び90の節目へ下落した。これは、バイデン大統領が最近発表した大規模なインフラプロジェクトや富裕層への課税に関連している可能性がある。しかし、米国株の2大指数であるダウとS&P500は3ヵ月連続で資本流入があり最高値を更新。米国10年債利回りは高水準で留まっており低下していない。同時に、ユーロ高に推移しつつあり、一部資金が欧州の株式市場に流入したことで、欧州の株価指数が最高値を更新した。このことから、4月は主に欧米市場に資金が移動し、米ドル安になったことが推測される。機関投資家が今年の米国のGDP成長率目標を中国の経済成長率目標よりも高い8%としており、米国経済の回復が堅調であれば、今後、ドル指数が90を下回る可能性は低く、米ドルの動向について楽観的な見方が続くだろう。
美運輸指數
米国経済の力強い回復を背景に輸送関連銘柄への資金流入が続き、米国ダウ輸送株指数は最高値を更新し、上昇トレンドは衰えをみせない。RSIは81.22で買われ過ぎレンジに入っており、上限の90に近い。物価上昇率に見られるように米国経済は予想以上に回復している。しかし、物流・輸送のペースが需要の高まりに追いついておらず、3月末にはスエズ運河が1週間にわたって停滞し、輸送船1隻をおさえるのも困難な状況に陥ってしまった。このような状況が続くことが予想され、輸送株指数は買われ過ぎレンジの上限である90に達しようとしていることから、もしかしたらこのままレンジ上限で上昇していくのではないだろうか?
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