深港通でさらに進むA株の国際化

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深港通でさらに進むA株の国際化

[2016年12月19日]

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待望の深港通(香港と深センの株式相互取引)が12月5日に正式に開始となった。マーケットはあまりに長く待たされ、投資家も既に十分な心の準備をしていたこともあってか、深港通の開始初日を迎えた中国・香港株式市場において、特に驚くようなことは見られなかった。中国・香港株式市場において、株式取引の相互乗り入れメカニズムを立ち上げた目的はA株の国際化にあり、両市場に多くの資金を引き入れることはそもそもの重要ポイントではない。深港通の開始は中国株式市場の国際化への道をまた一歩進めたことを表しており、将来的により多くの相互乗り入れが出現することが予想される。中国における資本市場の自由化に際し、香港は国際金融センターとして、コーディネータとファシリテーターの役割を引き続き果たしていくであろう。

近年では、A株がいつMSCI指数の構成銘柄となるかに、市場ではひたすら関心が寄せられている。外国資本からすると、資金が自由に出入りできるかどうかが非常に重要であり、中国における最近の資本流出防止施策からすると、政府が今後さらに厳しい手段で資金流出を規制する可能性あるとして懸念を生んでいる。この懸念を念頭におくと、人民元のSDR加入や深港通の実現は、A株がMSCI構成銘柄入りの障害を部分的にでも取り除くためである。中国での資金移動が全面的に開放されるまで、A株がMSCI指数の構成銘柄に採用される可能性はまだ低い。このほか、人民元が完全変動相場制になっていないことも、MSCIの決定に影響を及ぼしているだろう。

深港通開始後は、中国の投資家も香港の投資家も、多くの選択肢を持つようになった。上海株式市場の優勢ポイントは成熟、そして深圳株式市場はイノベーションで知られている。深港通ができるまで、香港の投資家は上海の比較的成熟した株式に投資できるだけであった。しかし、現在では、より積極的な投資家が深圳株にも投資できるようになった。滬港通と比べると、深港通における中国から香港株への投資では、100を超える銘柄、50億元の時価総額が加わった。中国の投資家は常に積極的であり、今後主要な投機対象となる可能性のある株式銘柄が新しく増えたこととなる。留意すべき点は、時価総額が50億元を超える港股通の株式はすべてが良好なファンダメンタルを兼ね備えているわけではなく、これらの株式で投機を行う投資家は高いリスクをとる必要があるということだ。

テンガード ファンドマネージメント ディレクター パトリック・シャム 
(筆者本人は香港SFCライセンスホルダーであり、上述の株式を保有しておりません。)

 

 

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