米国株が弱化、上昇トレンド阻まれる

[2017年8月9日]

ダウ平均の上昇幅狭まる

（INDU NYダウ工業株30種）チャート上、指数は今なお上昇トレンドの動きであるものの、ハイテク株と金融の上昇の勢いが鈍化したことで、指数の上昇幅は狭まりつつある。テクニカル分析上では明らかな上昇動力は見られず、RSIもすでに買われすぎゾーンに入っており、この先の指数は調整基調となる可能性。

ハイテク株の上昇阻まれる

(DJUSTCダウ・ジョーンズ米国トータルマーケットテクノロジー株指数)

ハイテク株は７月最終週に6月の最高値を回復後に圧力に阻まれ反落。テクニカル分析上、下落動力は強まっている。指数がもし1520の抵抗線を突破できない場合、まず下落して窓を閉める動きとなり、1420が支持線となるだろう。

米ドルは下落傾向とまらず

（USD 米ドル）

年明けから下落が続き、米ドルは７月最終週に今年の底値を更新かつ重要支持線に到達、また同時に売られすぎゾーンに入っている。しかし、2ヶ月内ですでに２つのデッド・クロスを形成しており、テクニカル分析上は下落動力が弱まっていない。このため、もし支持線を割り込めば、おそらく80付近でようやく支持を得られることになろう。

テンガードCEO　リッキー・ガン（CFA）

リッキー・ガン