米中貿易交渉は進展したが、 今後のマーケットはまだ要慎重

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米中貿易交渉は進展したが、 今後のマーケットはまだ要慎重

[2019年7月10日]

米国株

NYダウ工業株30種インデックスは2018年以来の高水準を突破。ヘッドアンドショルダーのポジションを突破し、過去最高を記録している。この上昇は、主に米中会談後のポジティブな反応と、米FRBから頻繁に発表されるハト派的シグナルによるものだ。しかし、現時点で経済のファンダメンタルズには変化がないないこと、そして、一般的に価格評価が高いことに注意する必要がある。今後の市場の見通しは、指数がヘッドアンドショルダーの水準で安定するかどうかを見る必要がある。 もし、維持できれば、短期的にブル相場となる見込みあり。だが維持できなければ、20日平均水準まで戻る準備が必要となり、26,000ポイント付近が強力なサポートとなるだろう。

 

香港株

米中会談、および、米国株式市場の影響を受けて香港株の動きは好調に、28,500ポイントの抵抗線を上方突破。ゴールデンクロスを形成し、テクニカル上では上昇動力を強める動きとなった。しかし、市場のファンダメンタルズを踏まえると、根本的な変化はまだなく、懸念情緒が依然として強いため、短期的に指数の上昇は29,500ポイントまで見込める。もし、開けた窓を埋める動きとなれば、30,000ポイントまで続伸の可能性あり。反対に、短期的な調整となれば28,500ポイントでサポート水準を探るだろう。

 

金相場

チャートでは、金価格は市場の不安とリスク回避情緒の影響を受け、過去数年間における最高値を更新し、同時に買われ過ぎ領域に入っている。テクニカル的には、MACD上の上昇動力も強まってる。短期における金価格はRSIに反応、1,400ポイントまでわずかに調整となり、その後1,450ポイントを試みるだろう。

テンガード ファンドリサーチ アナリスト ウィニー・リョン

ウィニー・リョン

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