- テンガードホールディングスリミテッド
スタッフコラム
[2021年12月20日]
香港ハンセン指数
ハンセン指数は先週、A株や国外市場の流れに反して、23,155.62ポイントの新安値を記録した。主に指数の構成銘柄の構造が影響しており、インターネット、不動産管理、カジノ、バイオテクノロジーなどの銘柄で重大なマイナス要因が続出、ハンセン指数は泥沼の様相を呈している。RSIは再び乖離しているが、この先短期で好材料は望めず、この安値が第二の底となるかは定かでない。前回ハンセン指数の下落の動きは、2018年と似ていると判断していたため、引き続き22,800付近を底値とする前回の予想を維持、23,000の水準で変動し底固めの動きとなる可能性あり。
上海総合指数
中国本土の中央銀行による継続的な金融緩和を見越して、外国資本は数週間にわたって中国本土の株式市場に流入した。 12月15日に値を下げるも、その後には今年の最高値3,700台へ、だが突破圧力が強かったのだろう、3,708.94をつけたのちの反落で週足0.93%減となった。テクニカル面では、RSI60.12は2月高値時のRSIより低く、9月のRSI水準と一致し、若干の乖離が見られる。 しかし、全体の出来高は2月よりも増加しており、両市場合計1日平均出来高は1兆元を記録している。 市場は、中国中央銀行が来年第1四半期に、景気減速と需要減退に対処するため、さまざまな手段を組み合わせて流動性をさらに放出し、外国資本が引き続きA株市場に流れ込むと予想している。この先は今年の最高値3,731.69ポイントまで上昇の見込みがある一方、下値支持線は3,500ポイント前後と予想される。
米ドル為替指数
米ドル為替指数は96付近で変動、RSI 69.73は買われ過ぎの状態が続いている。先週のFOMCでは、300億ドルの債券購入額削減が発表され、来年3回の利上げが示唆されたが、市場の反応は芳しくなかった。利上げを見越した資本が米国に完全には再流入せず、中国や東南アジアなど他国にも一部流入しており、米国債の売りの波が続いている。市場は、FRBが国債購入を減らした後、米国債がそのまま放置されることを懸念しており、世界における米ドルの信用が徐々に失墜しつつある。 この先は、ドルが95台付近の20週線まで引き戻された後、再上昇の可能性あり。
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