- テンガードホールディングスリミテッド
スタッフコラム
[2016年2月12日]
2月4日の立春より、旧暦で丙申(ひのえさる)の一年が始まった。ここ数日、多くの友人から「玄学の視点から推測した場合、今年はどのような丙申の一年になるのか」との質問を受けた。立春の日を八字の占いで見ると、丙申の今年は火と金が盛んだが、火が金の力を上回っているため、争いの声が今年も継続して聞こえてくるだろう。しかし、金は火の力無しでは力を発揮できないため、争いの喧騒の中から転機が生まれる可能性も意味している。丙における火は太陽の火を意味し、公明正大におおらかなだけではなく、頭角を現すという特質も持っていると言われ、争いの中から転機を探り出すには、必ず公明正大に対処せねばならず、決して頑固で独りよがりになってはならない。
転機が訪れるまで、火と金の争いがもたらすダメージに用心しなければならない。火が爆薬とすれば、ここに金属が加われば爆弾装置にも見える。これはテロ攻撃が今後も意のままに行われる予兆を示している。このほか、「二黒」が中宮に入っているため、伝染病の発生に注意、特に呼吸器系の疾患には注意が必要だ。幸い、「二黒」は中宮が入っていることは囚われも表しており、もし伝染病が発生しても、最終的にはショックが広がれども危険はさほど無いだろう。また立春における八字では「寅申沖」(トラとサルの相性の悪さ)も見られることから、今年はメジャーな交通手段で事故が発生しやすく、金に属する鉄道や飛行機で事故が発生する可能性があるだろう。
投資の面では、申年は火に関連する業界と言われるIT銘柄や電子通信関連銘柄などに注目したい。木は火をおこすため、木に関連すると言われる映画や医薬品関連銘柄も比較的良いパフォーマンスが見込みやすい。このほか、申の字は「車」や「軍」の字の中に潜んでいるため、自動車関連や軍需産業銘柄も同様に注目する価値があるだろう。不動産の面では、申の字は「田」の字に「頭も足も突き抜ける」ように書くことから、土地が破壊される意味が見てとれるため、不動産市場に引き続き調整圧力がかかる可能性がある。毎月の運勢で見ると、庚寅の月(2月4日~3月4日)と丙申の年の組み合わせは下落を示しており、株式市場が今後も弱勢が続く恐れがある。年明けがやや悪いうえ、第2四半期末から第3四半期にかけて新たに調整が入る可能性もある。全体的に言えば、上半期よりも下半期の情勢が良好となろう。香港返還日を八字でみると金と水が必要とされ、香港はこの申年から数年間は金と水の運が続くため、この先の香港の運勢は次第に回復する可能性が期待できるだろう。
テンガード ファンドマネージメント ディレクター パトリック・シャム
(筆者本人は香港SFCライセンスホルダーであり、上述の株式を保有しておりません。)
証券取引委員 (SFC:Securities and Futures Commission) の Type 4, 9 のライセンスを取得しているファイナンシャルアドバイザーです。
香港強制性公積金計劃管理局 (MPFA: Mandatory Provident Fund Schemes Authority) の正規取扱代理店です。
香港保険業監管局 (IA: Insurance Authority) に正式登録されているライセンス保有代理店です。