トランプ大統領就任、至るところで炎上が

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トランプ大統領就任、至るところで炎上が

[2017年2月9日]

photo on 2017.1.25

オバマ氏は大統領として8年間の任期を高い人気と共に終えた。オバマ氏の就任時を思い返してみると、まさに金融危機の時であり、「チェンジ」と掲げた政治理念は確かに多くのアメリカ人たちに希望をもたらした。過去8年間において、倒産危機に瀕した大型自動車企業は救済され、金融セクターも続々と軌道を取り戻した。また、アメリカ経済も谷底から這い出し、失業率はピーク時の約10%から現在の5%未満へ減少した。経済回復したとはいえ、8年前より低所得のアメリカ人もまだ存在する。

オバマ政権下のアメリカでは、多くの階層で重大な変化が出現した。環境保護の面では、8年前と比べ、太陽エネルギー使用量が大幅に20倍も増えた。この他、新世代の自動車が同一距離で消費する燃料も8年前より減少している。医療の面では、賛否論争を伴う医療保険政策を進めた。この政策においては、保険加入出来ないアメリカ人が政府から資金援助を受けられるものであった。また、オバマ氏はテクノロジーやイノベーションを好む人であり、学生をホワイトハウスにしばしば招き、学生たちの研究成果を発表させた。上述の政治実績の他、オバマ氏個人や彼の家族にはネガティブなニュースがなく、企業との利益関係もなく、彼のクリーンなイメージもまた人気の高さを維持できた理由の一つだ。

内政に比べると、オバマ氏の外交的成果はやや見劣りする。アフガン戦争、イラク戦争を経て、アメリカ国民は厭戦ムードになっており、国民感情を触発しないようにオバマ氏は重要な国際問題に地上部隊を派遣しなかった。その結果、シリア内戦のように、アメリカが問題処理にあたりジレンマを抱えることとなった。

トランプ大統領就任に伴い、オバマ氏が行った政策のうちどれほどが残されるのかはまだ不明だ。トランプ氏の大統領就任後は言動がトーンダウンし、進める政策も極端なものにならないとの見解もある。しかし、まさに「人間の本質は変わらない」と言うように、トランプ氏の狂人スタイルが変わる可能性に対して筆者は期待を寄せていない。トランプ氏がアメリカ政権を執った後、世界の政治・経済状況が波乱に見舞われることが懸念される。

テンガード ファンドマネージメント ディレクター パトリック・シャム 
(筆者本人は香港SFCライセンスホルダーであり、上述の株式を保有しておりません。)

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