原油価格は安定上昇、米ドル安が新興国市場の好材料に

[2018年1月16日]

原油価格は安定上昇

石油価格は過去半年の減産成功により３つのゴールデンクロスを形成し、1バレル60ドルの抵抗線も突破、テクニカル上では上昇トレンドを定めた動きとなっている。しかし、チャート上では石油価格がRSIに対し非常に敏感であることが見て取れ、常々買われすぎゾーンに入ると、毎回反落の動きが追随している。このパターンから、指数は短期で調整基調に入ると見られ、また1バレル60ドルで支持を得られるだろう。

米ドル安が新興国市場の好材料に

米ドル指数はここ半年で2回目となる91ポイントでの力強いサポートを得ているものの、同時に２つのデッドクロスも形成している。テクニカル分析上、下方動力がやや大きい。もし指数が91ポイントを陥落した場合、88ポイントまで下落しようやく支持を得られる可能性がある。米ドル安の動きは、新興国の株式市場にとって好材料となろう。

金相場は買われすぎゾーンに

金価格は1,300ポイントの重要抵抗線を上方突破した後で２つのゴールデンクロスを形成している。しかし投資家は、RSIがすでに買われすぎゾーンに入っていることに注意、テクニカル分析長ではMACDが上昇動力のペースダウンを示している。チャート上でも1,330ポイントに抵抗力があることが分かる。この先短期で下落し底固めの調整となる可能性。

テンガードファンドリサーチアナリスト　ウィニー・リョン

ウィニー・リョン