米ドル回復で新興国市場の悪材料に

[2018年5月3日]

米ドル為替は90ポイントの大台回復

チャート上、米ドル為替指数は先週90ポイントにある抵抗線の大台を突破後、ゴールデンクロスの形成に成功し、100日線の上部まで回復したことがわかる。この先は92.5ポイント付近が重要抵抗線となる。米ドル高で新興国市場にとっては悪材料となる。

ロシア株は下落動力劣えず

チャート上より、指数は4月以降すでに3つのデッドクロスを形成していることがわかる。テクニカル分析上、下落動力の増大が示されている。この先は1,120ポイントを割らずに推移できるかに注意、もし成功すれば1,180ポイントへの上昇が見込める。反対に割り込めば、下落は1,060ポイントが支持線となる恐れ。

インド株は重要抵抗線に到達

チャート上から、指数が今月２つのゴールデンクロスを形成し順調に上昇したのち、現在2月に残している下方窓開けの位置に達していることがわかる。この先指数は34,874〜35,000ポイントの窓埋めを試みると見られ、また、35,000ポイントの抵抗はやや力が大きいだろう。もし上抜けることができれば、今年の最高値更新の見込みあり。突破できなければ、今年の累積上昇幅から計算して、34,000ポイント付近で支持を探る動きとなろう。

テンガードファンドリサーチアナリスト　ウィニー・リョン

ウィニー・リョン