G20米中首脳会談で、二国間紛争は一時休戦か

- テンガードホールディングスリミテッド

トップページ » スタッフコラム » 

スタッフコラム

G20米中首脳会談で、二国間紛争は一時休戦か

[2018年12月6日]

香港株の反発はなお抵抗に阻まれる

11月末に開催されたG20首脳会談を終え、米中貿易戦争はやや緩和ムードに。二国間は基本的な共通認識をふまえ、追加関税について90日間猶予することで合意した。しかしその紛争の終結はまだ見えず、90日以内という数字は確定ではないため、両国の経済はいずれも下方圧力を受けるだろう。香港株式市場は今期28,000ポイント付近でやや大きな抵抗にあい、反落して24,500ポイントでサポートが見られた。

 

米国株は利上げペースダウン予測が好材料に

米FRBは11月末に態度を軟化させ、市場予測では来年の利上げはペースダウンの可能性があると見通している。これを受け米国株式市場は恩恵を受ける相場に。しかし米中交渉はいまだ結果が出ず、米国債利回りには逆イールド(長短の利回りの逆転)が見られ、来年の経済が衰退する予兆を示しており、現時点で過度な楽観はできない。このさき短期ではやや回復し26,500ポイントで抵抗にあったのち、24,000ポイントでサポートを探るだろう。

 

原油供給過剰で価格暴落

チャート上、原油価格は10月から急落し、先週だけで全下落幅の三分の一の落ち込みを見せた後に支持を得た。OPECは減産期の延長で石油価格の安定を試みるも、米国が大幅増産したことに加えて、少し前にサウジアラビアは記者事件による圧力を受けている事から、米国の原油価格抑圧に協力せざるをえない状況に。テクニカル分析上、現在RSIはすでに売られ過ぎゾーンに入っており、短期見通しではテクニカル反発の可能性があるものの、もし再び1バレル60ドルを回復となれば大きな抵抗力にあうと見られる。

テンガード ファンドリサーチ アナリスト ウィニー・リョン

ウィニー・リョン

Share on LinkedIn
Pocket

お知らせ

  • テンガードからのお知らせ
  • スタッフコラム
  • 株式市場関連
  • よくあるご質問
ダイヤモンド社発行『ダイヤモンドQキュー』にてテンガードが紹介されました!

証券取引委員 (SFC:Securities and Futures Commission) の Type 4, 9 のライセンスを取得しているファイナンシャルアドバイザーです。

香港強制性公積金計劃管理局 (MPFA: Mandatory Provident Fund Schemes Authority) の正規取扱代理店です。

香港保険業監管局 (IA: Insurance Authority) に正式登録されているライセンス保有代理店です。