欧州経済指標は予想より好調、株式市場の上昇支持は安定せず

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欧州経済指標は予想より好調、株式市場の上昇支持は安定せず

[2019年4月16日]

イギリス市場

またもブリグジットの期限延長に加え、極度な悲観的予測が始まったことに比べると、市場はある程度緊張緩和の心理が反応しており、それにより上昇トレンド期間にはまだ余地が見られる。しかしテクニカル分析上では、現在の上昇が間もなく1,520ポイントでやや強い抵抗線にあい、RSIとMACDが同時に相反する動きとなっている。ファンダメンタルズにおける不確定要因にも変化が見られないため、市場の懸念ムード期間はEU離脱延期によって延長されるだろう。指数はこの先上昇難度が高め。テクニカル調整で1,440ポイントを支持線とする動きになる可能性あり。

 

ドイツ市場

ドイツは今期の製造業指数が予想を上回り、12,000ポイントの水準を試みる上昇を牽引。しかしテクニカル上、もしこの位置を突破できれば、12,200ポイントへの上昇を見込めるものの、突破できなければ反落し、20日移動平均線の水準で支持線を探る動きとなろう。経済指標にある程度の回復が見られつつも、今なお経済縮小の状態にあることから、この先も基本的に調整圧力が依然として存在する点に投資家は注意すべきとなる。

 

原油価格

原油価格は、複数の移動平均線の水準となる55ポイントの抵抗線の突破に成功し、現在テクニカル上でもMACDにおける上昇動力が非常に力強い。そのほか、OPECは減産を継続させ、供給の抑制が続く可能性がある。この先、世界的な経済指標がなお予想を下回らなければ、原油価格は70ポイントへの上昇を見込めるだろう。

テンガード ファンドリサーチ アナリスト ウィニー・リョン

ウィニー・リョン

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