米国株は表面的平穏か、 一部銘柄のみが上昇支える

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米国株は表面的平穏か、 一部銘柄のみが上昇支える

[2019年5月7日]

S&P 500

指数はここ数週間で最高値を更新するも、RSIの3つの頂点で相反する動きとなっており、一部の銘柄に頼って続伸。歴史上、2014年の上昇時にもまずRSIの頂点で相反する動きとなった際、その後2015、2016年にかけて下落に転じており、現状と実に似た動きとなっている。ファンダメンタルでは企業業績が予想を大きく上回ったものの、実際には大部分がペースダウンもしくは後退に直面している。現在の水準はすでにプラス材料を織り込み済み。この先の指数はまず100週移動平均線が調整水準となる。もし割り込めば、次の段階は2,400ポイントが支持線となろう。

 

ダウ・ジョーンズ輸送株平均

指数は4月最後の週に10,750の水準を割り込み、現在このラインは支持線から抵抗線へと転換し、2017年の横ばいゾーンを推移している。同時にチャート上から、2つの頂点がRSIと相反していることが見て取れ、テクニカル分析上は調整に転じる予兆が示されている。もしこの先指数が100日移動平均線の水準を割り込んだ場合、10,000ポイントまで下落の可能性あり。また短期で10,000から10,750のレンジで推移すると見られる。

 

小型株 ラッセル2000

チャートによると、指数は4月最後の週にゴールデンクロスの形成に成功するも、テクニカル分析上MACDは上昇動力が非常に弱々しいことを示す。その上1,600ポイントはやや強めの抵抗線となっており、数回突破を試みているが成功していない。ファンダメンタルでも実際に株価上昇に好材料となるものは出ておらず、この先100週線の水準が支持線になると見られる。もしこれは割り込めば短期で1,450から1,600ポイントのレンジで推移すると見られる。

テンガード ファンドリサーチ アナリスト ウィニー・リョン

ウィニー・リョン

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