運送株指数は米国株調整の可能性示す

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運送株指数は米国株調整の可能性示す

[2019年8月6日]

6月末のG20で、米中首脳会談が行われ、貿易交渉再開に双方が同意。1ヶ月あけて、ようやく上海で交渉が再開した。交渉再開となったものの、双方が短期間内に合意に達するかどうか、筆者はあまり期待を寄せていない。なぜなら、米中問題は政治的対峙が起因であるため、米国が中国の成長を極力阻止するなか、米中が全面的に合意至ることは非常に難しいだろう。

 

数か月前にも肩透かしをくらっている教訓から、マーケットでは米中双方が貿易交渉について発表する言論に対し、まじめに取り合うことがなくなっている。真の意味での合意となるまで、香港株式市場が再上昇する可能性は制限を受けるだろう。別の視点から見ると、米中貿易戦争は発生からすでに1年以上がたっており、「戦争」がヒートアップしない限り、貿易戦争による要因が株式市場に与える影響は時間とともに希薄化するはずだ。現時点で言えば、米中双方が相手に追加で報復関税の徴収さえ行わなければ、たとえ交渉の成果がなくとも、香港株式市場が昨年のような下落傾向となる可能性は大きくないだろう。

 

中国・香港の株式市場と比べ、米国株相場は目覚ましいほどのブル相場となり、三大指数がいずれも史上最高値を更新した。FRBの利下げ予測が米国株上昇を支持する要因となった。一部のデータで米国経済にペースダウンの兆しがあるとしているものの、全体的に言って、米国経済は依然健全な水準であり、米利下げの是非についてマーケットでは今なお意見が分かれている。しかし、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は雇用状況とインフレの関連性はもう存在しないと発表しており、その上、米国のインフレ率は2%を下回っている。来年は再び大統領選の年となるため、FRBが年内に利下げをする可能性は依然として高く、どのタイミングで、どれほどの引き下げ幅となるかが問題となる。

 

米国株の三大指数が続けざまに史上最高値を更新した際、米国経済のパフォーマンスを反映すると言われるダウ輸送株指数が追随の動きをみせていない。過去のデータを参考にすると、ダウ輸送株指数が弱気相場となる際、米三大指数はほどなくして比較的明らかな調整相場が現れている。事実上、ダウ輸送株指数は米国経済のバロメーターであり、指数の動きが鈍ければ米国経済がペースダウンするリスクを意味する。経済に下方圧力があるなか、三大指数が何度も最高値を更新した後に調整基調となるのは必然的な動きと言えるだろう。

テンガード ファンドマネージメントディレクター パトリック・シャム
(筆者本人は香港SFCライセンスホルダーであり、上述の株式を保有しておりません。)

パトリック・シャム

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