- テンガードホールディングスリミテッド
スタッフコラム
[2014年6月24日]
石油危機の到来か
(BRENT ブレント原油)
市場更新:イラク内戦の勃発が瞬く間に石油生産拠点エリアに広がり、石油の生産及び輸出は深刻な影響を受け、世界の石油供給にダメージが及んでいる。ブレント原油価格がじわじわ上昇、114ドル台の高値圏に。テクニカル分析上、今年に入ってから何度も110ドル付近でレジスタンスが見られたが、今回は前回の高値を突破し、さらなる上昇トレンドを確立。この先イラク情勢がエスカレートすれば、中東のその他の国々を巻き込んだ戦争が勃発し、石油の輸出中断が懸念される。結果、原油価格が上昇を続け、石油危機が世界経済へマイナス影響を与えるであろう。
(SPX スタンダード&プアーズ500指数)
市場更新:最新の米FOMC(連邦公開市場委員会)は引き続き債券買い入れ額の月額100億ドル縮小を決定。同時に米国経済が回復中であるとし、長期で低金利環境を維持すると発表。市場では早期利上げへの懸念が緩和され、米国株は先週の小幅下落の後に反発、小型銘柄が好調に。S&P500指数は再び1,956まで上昇し最高値更新。しかし、まだ出来高不振のため要注意。RSI(相対力指数)ではトレンドの弱化が見られ、今後頭打ちし反落すると見られる。
(SSEC 上海総合指数)
市場更新:約5カ月の期間を隔て、中国本土の株式市場ではIPO再開となる。7銘柄が続々と新規上場となるが、市場全体の資金面にとっては圧力と成る。中国人民銀行(中央銀行)による量的緩和策が上海総合指数を刺激し、移動平均線をいくつも上方突破するが長続きせず、IPO再開による抑圧から2,050ポイント付近まで下落した。最近では李克強首相が訪英し、貿易協定や、中国人民元と英ポンドの直接取引の合意をとりつけた。人民元国際化の加速によって、長期にわたり中国資本市場の開放にとってプラスの影響をもたらすだろう。
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