米国株が先週もサーキットブレーカー発動、 機関投資家は現金保有を増加

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米国株が先週もサーキットブレーカー発動、 機関投資家は現金保有を増加

[2020年3月24日]

香港ハンセン指数

先週の世界的な株式市場の急落を受け、香港ハンセン指数は続落、ひとまず22,000台を維持。そして金曜日の株式市場は他市場の反発の影響を受け、1日の上昇率が5.05%となり、2011年12月以来の最大の上昇幅となった。14RSIも30の水準へ上昇しており、今後は24000付近まで小幅に反発することが予想される。しかし、少なくとも今後2~3四半期は新型肺炎の影響を受け、株式市場はさらに20,000ポイント近くまで下落する可能性が予想される。したがって、現時点では現金が王道となる。

米国債10年利回り

米連邦準備制度理事会(FRB)が大幅に0%へ利下げに踏み切った後、先週の米10年債利回りは1%台へ反発したが、これは主に投資家の売りが要因となって債券利回りの上昇につながった。チャート上、14RSIも売られすぎゾーンから抜け出ている。現在、FRBのジェローム・パウエル議長はマイナス金利まで下げる必要はないとの見解を示していることから、短期内で米国債利回りが低下したり、マイナス金利へ下がったりする可能性は低いとみられる。投資家が債券を売却し現金を保有する余波から、利回りは1.4%まで上昇すると予想され、反対の動きとなれば1%台を再び割り込む可能性もある。

米ドル為替相場

世界的な新型肺炎の流行で、米国株は連日暴落し、2週間で4回サーキットブレーカーが発動した。 世界の中央銀行が利下げをしても下落を底打ち反発させることができず、それどころか株や債券の投げ売りから現金保有の流れが続いている。チャートから、米ドル需要の高まりを背景に、米ドルは最近、2017年の最高値103.61ドルまで上昇していることがわかる。確定症例数の増加が続き、疫病による経済へのマイナス影響がしばらく続くことから、今後世界の株式市場に反発の可能性があるとしても、投資家はこのような状況での市場参入の訓練を受けていないため、しばらくは現金保有のポジションをとる可能性。ドル相場は後場も強気の展開が続き、104まで上昇の見込み。

メリー・ウー

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