米大統領選が10月相場に影響か 株式市場の変動続く

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米大統領選が10月相場に影響か 株式市場の変動続く

[2020年10月8日]

香港ハンセン指数

9月はハンセン指数にとって最悪の月だった。月初から月末にかけていくつもの重要ラインを割り込み、最安値23124.25ポイントまで下落し、しばし23000ポイントの水準を維持。一度は売られ過ぎゾーンにあった14RSIが42まで回復している。月間の取引高が減少したことで、市場はひっそりとした雰囲気。そして今月は新規上場が相次ぎ(農夫山泉、百盛中国など)、巨額の資本凍結で市場の回転率も低下した。また、米国の株式市場は調整が続いており、米議会が新たな救済策に踏み切れなかったことも香港株式市場の動向に影響を与えている。9月に入って株式市場は陰転し、それまで形成されていた上昇トレンドチャンネルを下方突破。米大統領選挙を控えていることから、ボラティリティが大きくなる可能性がある。市場は少し前に売られすぎており、この先短期で反発の可能性あり、上値抵抗線は24,200付近、下値支持線は22,700の見込み。

上海総合指数

上海総合指数は3ヶ月間3200~3450のレンジで取引されており、相況は不明確。取引高は7月以降縮小しており、市場は冷え込んだ雰囲気で投資家が様子見の姿勢であること反映している。香港市場への資本流入もやや反発。テクニカル的には、指数はボリンジャーバンドの底にあり、上昇動力は弱め、さらなる下落傾向にあることを示している。中国は10月に第14次5カ年計画(十四五=2021年~2025年)を議論する会議を開催する予定で、「カーボンニュートラル」や半導体開発が議題に上がり、業界をリードする銘柄が株式市場を牽引することが期待されている。米大統領選が近づくにつれ、米国は中国に対しより厳しい措置を講じると見られている。米国による制裁が続くハイテク産業以外にも新たな措置が導入されれば、A株は引き続き縮小となろう。

金価格

9月のFOMC(連邦公開市場委員会)後のパウエルFRB議長の発言から、市場はFRBが救済手段を使い果たしたと考え、インフレ期待の低下が主な要因となり金価格は急落。同時に、株式市場の調整を受けてリスク回避の動きが強まり、米ドルが94.80高まで急反発したことで金価格の下落に影響を与えた。金価格は現在1850でサポートあり。米ドルが中期的に下降していることから、米ドルの下落で、金価格が1,900円台まで回復する見込みがあると考えられ、投資家は押し目買いのチャンス。

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