続く世界的なインフレ懸念、中国は原材料価格を抑制

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続く世界的なインフレ懸念、中国は原材料価格を抑制

[2021年7月13日]

今年、世界経済は徐々に好転し回復していルものの、予想以上に深刻な打撃を産業チェーン全体に与えた。上流生産に時間を要すると同時に、各国の環境保護政策により生産資材の需要が高まり、中下流生産において供給不足となっている。多くの企業がこれに過剰反応し、原材料と商品の在庫予算を引き上げることで、円滑な生産が可能となった。さらに、新型コロナウィルスの継続的な変異とスエズ運河の封鎖により、世界の物流が混乱をきたしおり、輸送能力不足と貨物が時間通りに目的地に到着できないことで、世界的なインフレの予測が高まっている。

経済の先行指標である銅価格は、今年は1万ドルを超え、年初来で最高38%も上昇。その他の商品価格も大幅に上昇している。米国では新車供給の逼迫により中古車市場が活況を呈しており、中古車価格が新車よりも高いといった報道もある。米国では、住宅価格が1988年4月以来最大の上昇を記録し、不動産市場は2008年のサブプライム住宅ローン危機の前夜よりもさらに激しいものとなっている。中国では、不安定な原材料価格により、操業・生産を停止し、企業収益の低下を避ける生産業者も出ている。上流生産における原材料価格の急騰は中下流に伝播し、最終的には生産者と消費者の両方が負担しなければならない。

世界的に原材料価格が高騰し、中国当局はその抑制を図る措置をとっている。 6月に中国政府は、合計10万トンの銅、亜鉛、アルミニウムを史上初となる国家備蓄からの放出を行った。10万トンは、中国の国内商品需要全体に占める割合としては比較的小さいものの、世界の商品価格の上昇トレンドに変化をもたらし、商品価格の安定性維持に一定の影響をもたらした。商品価格を管理しようとする中国政府の意図は、国内の生産者物価指数の急上昇を緩和できるだけでなく、西側諸国のインフレを緩める作用もある。中国では多くの商品の生産し、他国へ輸出しているため、もし中国のインフレがひどい場合、それは西側諸国にも伝播していく。

世界的なインフレ状況は下半期にも改善し、商品価格は上半期にピークに達したと考えられている。しかし、まだ新型コロナウィルスの感染は続いており、デルタ変異ウイルスは世界が回復へと向かう計画に混乱をもたらすだろうか。欧米での新型コロナウィルスの流行がおさまった後に、続いて「台湾カード」を出し、米中関係は緊張するだろうか。そして、FRB高官のタカ派発言など、これらが今年下半期の金融市場の動向に影響を与えることとなろう。

米国の不動産価格が1980年以来の最大上昇幅をつけた

メリー・ウー

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