香港ハンセン指数は底を形成、 中国経済悪化で期待される金融緩和

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香港ハンセン指数は底を形成、 中国経済悪化で期待される金融緩和

[2021年9月13日]

香港ハンセン指数

8月の香港ハンセン指数は再び底値を試み、8月20日には24,581.60ポイントの安値を記録。その後、テクノロジー・ネットワークに対する規制について、中国政府系メディアの論調が軟化し、ハンセン指数は反発した。この反発は、「ATM」と呼ばれるネット・テクノロジー大手であるアリババ、テンセント、美団の株価が回復・安定したことだけでなく、香港と中国の両市場において、金融株の上昇にもつながった。中国政府が中小企業の上場と資金調達を促進するために北京証券取引所を設立することが木曜日の夜に発表され、それは上昇の理由となった。しかし、ハンセン指数は26,000ポイント台を1営業日保った後に反落し、「ATM」株も移動平均線に動きを阻まれた。中国から香港への流入資金量は年初に比べて大幅に減少している。ハンセン指数は当面上昇の勢いを欠いており、下降トレンドを逆転させるためには、今後さらに好材料が必要となる。今後のマーケットは、上値抵抗線27,000ポイント、下値支持線は25,000ポイント付近となるだろう。

米ドル

ジャクソンホール会議でパウエルFRB議長がハト派の講演を行ったことで、世界の投資家の早期テーパリングや利上げへの懸念が和らぎ、米ドルは100週平均移動線を試した後に下落。今後は、雇用情勢が依然としてテーパリングや利上げのペースを決定する主な要因となる。テクニカル的には、米ドルは現在「W」のネックラインまで到達しており、米雇用統計の改善に伴い、さらなる米ドル高となる可能性が高い。今後は、100日線上方の94レベル付近が上限、サポートは90付近となろう。

インド

インド株式市場は今年、新型コロナ感染者数とともに過去最高を記録。感染拡大は株式市場に好材料なのだろうか?インド株式市場が上昇を続けている要因は、次の2つ。1つにはインド中央銀行による金融緩和が継続されており、株式市場に資金が流入していること。2つ目には、今年のインドはハイテク企業のIPOで活気づいており、コロナ禍で多くのテクノロジー企業の成長が加速し、その事業展開を拡大するための資金調達として、株式公開を選択したことだ。また、インド・テクノロジー株を求める投資家が世界的に流入してきた。インド株式市場には3週連続で資金が流入しており、RSIは買われすぎゾーンに入っている。短期的に天井と形成する可能性がありますが、上昇トレンドはまだ終わっていないと思われ、前回の天井であった53,000がサポートとなるだろう。

メリー・ウー

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