市場はイエレン氏の発言待ち

[2016年5月31日]

ゴールドは7取引日続落

(GOLD 金価格)

米国4月の住宅販売成約指数は前月比で予想を上回り、加えて米FRB幹部が再びタカ派の発言をしたことで、引き続き利上げ予想が高まる。これを受けて金価格が7取引日続落、現在すでに重要となる1220ポイントの関所を下方突破。下値支持線はしばし100日移動平均線となるが、もし米FRBが引き続きタカ派のシグナルを発すれば、金価格は更に弱化し続落の可能性。

ブラジル市場は弱勢に

(BVSP ブラジルボベスパ指数)

米国の好調な経済指標発表や利上げ予測の高まりの影響を受け、大量の資金が新興国市場から撤退、新興国市場に圧力がかかっている。テクニカル分析上、ブラジル株の上昇トレンドは終わり、移動平均線はいずれも下落傾向を示す。下値支持線は48000ポイントに、もし陥落となれば、その後更なる下落の可能性あり。

米原油先物50ドルにレジスタンス

(WTIC 原油先物)

米原油先物では27日に短期線が50ドルの関所にぶちあたるも、その後小幅下落し50ドルを下回る。テクニカル分析上、50ドル原油価格の重要な抵抗線となり、もし抵抗線を割らずしっかり維持できるようになれば、今後上昇トレンドを維持できる可能性あり。しかし、短期で注意すべきは、もし50ドルの時点で、石油関連企業が増産による価格圧力を受ける可能性が有る場合、短期で調整基調となる恐れあり。