資金は債券市場を離脱、香港株は短期反発

[2018年9月26日]

米10年債は再び3％台へ

米10年債利回りは先週3%に位置していた抵抗線を上方突破し、第2のゴールデンクロスを形成。次の抵抗線は3.5%付近となろう。債券利回りの上昇は債券市場からの資金流出および企業の融資圧力が拡大している側面を示している。この先は株式市場およびインフレ動向に注意。

香港株式市場は短期で反発

チャート上では指数が下降トレンドを脱していないことが示され、この先も下降トレンドのまま推移すると見られる。短期回復が見られるもいまだA株のパフォーマンスおよび出来高による支持に依存している。現在の反発は50日線で抵抗を受けるとみられ、下値支持線は26,000ポイントとなる見込み。

上海総合指数は回復の見込みあり

チャート上、指数は今年の下落幅が25%を上回っていることがわかる。近月は2,650ポイントで底値を探った後に反発を試みている。テクニカル分析上、マーケットではさほど大きなマイナス材料が出なければ、今年の下落幅から計算して、この先3,000ポイントへの上昇が見込める。

テンガードファンドリサーチアナリスト　ウィニー・リョン

ウィニー・リョン