市場情緒に落ち着きの兆し、長期ブル相場回復はまだ確定せず

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市場情緒に落ち着きの兆し、長期ブル相場回復はまだ確定せず

[2019年1月14日]

米国債利回りは調整基調

先週各年期の米国債利回りが程度は違うもののそれぞれ上昇。5年債を例に見ると、100週線の水準を割り込んだ後に反発上昇し、2.5%の水準を回復している。しかしここ1週間の回復は、ほぼ米FRBのハト派発言や楽観的な雇用統計の結果によるものであり、今のところ市場の自身回復の根拠となるまでには至っておらず。短期債利回りの上昇トレンドはまだ定型化していない。

 

 

米国株は反発

過去数週間で米国主要三大指数がそれぞれ上昇、100週線を回復。しかしこれは米FRBの近ごろのハト派発言によるものであり、企業の根本的な利潤能力はまだ好転していない。チャート上、指数は現在すでにデッド・クロスが1つ出現しており、次の週で指数が2,600ポイントの水準を維持できるか要観察。もし100週線がサポートとなれば、再度ファンダメンタルズを観察することになる。

 

 

香港株は底固めの動き

ハンセン指数は過去2週間での上昇幅が1千ポイントを越え、これは主に米中交渉が好材料視されたものによる。しかし貿易交渉が実際に双方が満足する合意に至ることは難しいとみられ、加えて今週は英国で再度EU離脱協定の採決が行われる。もし英国で現行の協定が否決となった場合、世界の株式市場がある程度変動する可能性がある。次の1週間で指数が無事26,500ポイントを割らずに推移できれば、短期見通しは26,500~27,500ポイントのレンジで推移すると見られる。だが割り込む動きとなれば、25,000ポイントまで下落し底値を探るだろう。

 

テンガード ファンドリサーチ アナリスト ウィニー・リョン

ウィニー・リョン

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