中国人民銀行は金融緩和継続、香港株は27,800で圧力受ける

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中国人民銀行は金融緩和継続、香港株は27,800で圧力受ける

[2020年2月25日]

香港ハンセン指数

先週の香港株はトレンドが反転。中国人民銀行は月曜と水曜に分けて金融緩和を実施し、中国本土の株式市場の上昇を刺激したものの、香港株式市場は中国本土株のトレンドをフォローできず、主に27,800ポイントが節目となり圧力を受けている。チャート上、先週は50日線が250日線を上抜く「ゴールデンクロス」を形成しており、理論上は香港株の好材料となる。しかしこれまでの社会問題や最近の肺炎流行が影響し、香港経済は低迷が続いているため、最近は企業から利益の警告シグナルがあがっており、マーケットの上昇にとって不利。短期で香港ハンセン指数は27,100-27,800ポイントのレンジで変動すると見られる。中国・香港両地の企業で業務再開率が大幅に上昇し、経済回復するのを待ってから、株式市場の上昇が牽引されることになろう。

上海総合指数

先週の上海株式市場は再び3,000の重要ポイントに。最近の中央銀行による相次ぐ金融緩和の恩恵を受けてA株は上昇。上海・深セン両証券取引所の売買代金は数日間連続して1兆元を突破し、取引が活発となっている。中国国内の新型肺炎の情況が抑制されるにつれ、かつ中国政府による経済回復刺激措置により、この先A株が継続して恩恵を受ける可能性が高い。この先上値3,100ポイントまで上昇の見込みあり、下落の動きとなれば2,980ポイントが支持線となろう。

米ドル為替指数

最近では米国株および米ドル相場はそろって上昇しており、米ドル相場はすでに3週続伸の強いトレンドに。主に新型肺炎発生の情況が影響する中国経済および欧州経済データがいずれも予想を下回ったことから米ドル上昇を刺激。チャートから、RSIは着実に向上しており、為替相場は2017年の高値を回復。しかし現在の為替相場は重要となる100ポイントに接近しており、短期で続伸は圧力を受ける可能性あり。もし、他諸国の中央銀行が再度利下げをし、そのうえ米国が引き続き利下げをせず、比較的高い利率となる場合、米ドル相場の上昇をさらに刺激するだろう。

 

メリー・ウー

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