猛威を振るう新種のウイルス パウエル再選でハト派がタカ派に?

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猛威を振るう新種のウイルス パウエル再選でハト派がタカ派に?

[2021年12月10日]

ダウ・ジョーンズ指数

米国で新しい変異種でありオミクロン株への感染が確認されたことに加え、米連邦準備制度理事会(FRB)がタカ派的な発言をしたことで、米国株は急落。ダウは10月の安値に戻り、RSIは売られすぎゾーンに入った。12月2日に反発したものの、木曜日の陽線のローソクが前日の陰線のローソクを完全にカバーしていないため、まだ状況は改善しておらず、数日は様子を見る必要あり。 一方、米国株の環境は徐々に悪化しており、米国のFAANG銘柄は依然として強さを維持している一方で、テクニカルな弱気相場に入った銘柄が増え、50%以上の下落も見られる。 市場は、来年のFRBの利上げ計画を注視する必要があり、インフレ抑制のために2022年半ばに早期利上げを行う可能性も。そうであれば、ダウは250日平均線を試すだろう。

国際原油価格

米国が石油備蓄を放出し、欧州の一部の国がロックダウンを宣言、さらに新型変異株ウイルスが世界を猛威を振るっていることから、市場では世界経済回復への影響が懸念されている。そのため、石油需要の減少が予想されることから、原油価格は高値から20%後退し、今のところ50週平均線を維持。今年に入って原油価格は2019年を上回る水準まで反発しているが、原油価格が上昇していく中でRSIは2回連続で乖離し、上昇の勢いが弱まっている。現在、OPEC+が決定している日量40万バレルの増産維持や、米国とその同盟国による戦略的石油備蓄の放出は、市場の石油需要を満たすにはまだ十分ではない。しかし、現在の高値からの原油価格下落は、これまでの原油価格の上昇が市場の状況をほぼ反映したものであり、コロナ流行前の水準である1バレル60米ドル程度までの原油価格の下落は妥当な水準であると言えるかもしれない。今後、新エネルギーの普及に伴い、石油などの古いエネルギー源への依存から徐々に脱却していくだろう。

インド

インドの株価指数は高値から後退し、20週平均線がサポートに。テクノロジー企業の多くのIPOや、中国からインドへの資金の流れなどにより、今年のインドの株式市場は、世界の株式市場の中で、パフォーマンスが良いマーケットの一つに。テクニカル的には、今週のインド株価指数は、20週線の下を試した後に反発し、正のローソク足と資金の純流入が見られ、20週線を維持できる限り、上昇トレンドを維持する可能性が高いと考えられる。一方で、米ドル指数が強くなると、新興国の株式市場に圧力がかかり、米国株に資金が戻ってくる可能性があるので注意が必要。上値は62,000、下値は53,200がサポートとなる。

メリー・ウー

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